eBay輸出をしていると、当然ながら月によって売上が上下します。
1月や7月といった時期的な要因以外で下がったときには対策を講じる必要が出てきます。
もちろん、時期的に下がるケースでも事前に対策を取っておけば売上は維持できます。
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eBay輸出で売上が下がった場合にできる対策
まずは、原因を調べることです。
一番多いのは外的な要因ですね。
- ライバルSellerが増えた
- 相場が下がってきている
- 商品需要の低下
などです。
ライバルSellerが増えた
ライバルが増えると当然のことながら、売れにくくなります。
例えば、月間でこの商品を購入する人が10人しかいないところに5人のSellerがいれば、単純にセラー1人につき2個ずつ売ることができます。
しかし、このマーケットに20人のセラーがいると、セラー1人あたりで2ヶ月に1個しか売れなくなります。
できる対策としては
- 価格を下げる
- 商品の詳細情報を載せる
- おまけを付けるなどの差別化
- セット販売をする
などがあります。
価格を下げるということは最も簡単な方法でわかりやすいのですが、あまりやりたくありません。
バイヤーがどういった理由で商品を購入するかを、ジャンルごとに知っておくと対策もしやすいです。
細かい商品状態をバイヤーが望んでいるのであれば、それを記載してあげることです。
セット販売は有効な手段で、釣り用のリールの場合だと替えスプールを付けて販売すると、他のセラーと差別化することができます。
また、バイヤーにとって嬉しいオマケを付けてあげると、他のセラーからは見えないところで差別化をすることができます。
折り紙で作った手裏剣などはよく聞く話ですが、関連商品で実際に使ってもらえて安価なものが良いと思います。
eBayで相場が下がっている
気づかない間に相場が下がってきていることもあります。
特に中古品の場合は相場が上下することが多いので、この影響を受けやすいと思います。
これが一時的な変動なのか、徐々に下がってきているのかを見極めると対策ができます。
ライバルセラーが増えた場合の対応と被る部分は割愛しますが、取れる対策としては仕入れ価格を見直すことです。
仕入れ業者へ価格交渉をするのも良いでしょう。
中古品の場合だと、海外で相場が下がってきたときには国内の相場が下がっている場合が多いです。
また、相場の変動の時間差もあります。
国内での相場が先に下がって、遅れて海外の相場が下がるような場合です。
これに気づければ利益を増やすことができます。
反対に、先に海外相場が下がりはじめて、遅れて国内相場が下がるようなケースもあります。
これは利益が減ってしまいます。
そして、多くのセラーがその商品から撤退していきます。
遅れて国内の価格が下がってくると、国内で安く仕入れられて、eBayでも安くで販売することが可能になります。
他のセラーは既に撤退しているので自分が独占することができます。
逆に高く売ることも可能になります。
こんなときはガンガン仕入れます。
需要が低下している
代替商品が売り出されたなどで、その商品自体の市場価値や魅力が低下して売れなくなっていることもあります。
こういった場合には、商品のライフサイクルを考えると取扱をやめるか縮小する方がいいでしょう。
見極めを誤ると、頑張っているのに儲からないという悪循環になってしまいます。
自分の中に売上低下の原因がある場合
以上の原因と対策の他に、自分の中の問題ということもあります。
- トップレイテッドセラーから落ちた
- 上位表示されなくなった
- 商品の幅が少なくなった
こういった自分の内側に原因がある場合、自分では意外と気づきにくいです。
上位表示されなくなった
他のセラーよりも上位表示されなくなった、つまりアクセスやビューが少なくなったということも考えられます。
トップレイテッドセラーから落ちてしまったら当然ながら表示される順位も下がりますよね。
また他にも、タイトルが短くなっていたり、出品頻度が低い場合も順位が下ることがあります。
取れる対策としては
- タイトルに含められるキーワードを増やす
- 出品頻度を増やす
- トップレイテッドセラーに返り咲く
などがあります。
自分でも気づかないうちに出品する際のタイトルが短くなっていたりすると、キーワードにマッチする機会が少なくなります。
例えば、日本人セラーからカメラを欲しい人が「Canon Camera Japan」で検索した時に「Japan」というキーワードが抜けていたら、自分の商品はヒットしませんよね。
また、30品出品するとした場合、1日で30個出品するのと、毎日1個ずつ出品するのとでは、後者の方がeBayの評価が高くなります。
理想としては80文字ギリギリまで文字数を使い切るというのが良いです。
商品の幅が狭くなっている
中古品で売上が落ちてきた場合には、このケースも多いと思います。
例えば、Aという商品がヤフオクなどで見つからなかったとします。
「また見つかった時に買おう」と思い、そのままその商品のことが頭から離れて仕入れをする対象から外れてしまうことがあります。
あとから思うと
「あんなに常に買っていた商品なのに、最近仕入れていなかった」
ということもよくあります。
いつも通り月に100商品出品していたとしても、100種類出品しているのと重複する商品が多くて50種類販売するのとでは幅が違うので売れる数にも差が出てしまいます。
網を広く貼るという言葉をよく使うのですが、1メートル四方の網と2メートル四方の網とでは、取れる魚の量が違いますよね。
また、確率も網が広い方が有利です。
もちろん、ジャンルなどによっては種類を絞った方が効果がでることもあります。
私の場合はこのパターンが多いです。
簡単に離脱するのは得策ではない
円安になったら輸出をやって、円安になったら輸入をするという人がいますが、これだとなかなか稼げないんじゃないかなと思います。
私は1ドル120円だったときと、現在の1ドル100円と比較すると、今のほうが利益が出ています。
売上は変わりませんが、仕入れを見直したり、固定費を見直したりして、結果的に利益が倍になりました。
「ピンチはチャンス」という言葉はあまり好きではないのですが、こういった変化があったときには足元を見直す良い機会になります。
当たり前と思っていたことをもう一度見直すことで、効率化できたり経費を抑えることができれば、収益を伸ばすことができ、さらに円安に触れればeBay輸出で利益を伸ばすことができますね。
また、長く続けていくとバイヤーからの信頼を得ることができますので、売れやすくなります。
どんなビジネスでも同じだと思いますが、やればやるほど楽になっていきます。
何が何でも離れないのが良いわけではありませんが、少し頑張ってみるのもいいでしょう。