海外販売における消費税の還付を受けるには

独立して自宅で仕事をしているのですが、家にいるのが当たり前になってくると家族は勘違いしてきます。

私が仕事をしていても妻は私に子供を見てもらえるとか、子供は私と遊んでもらえると思っていたりとか。

早く事務所を構えなくては。

海外販売における消費税の還付の考え方

海外へ商品を販売する際にかかった仕入れやその他の費用は、あとから申請することで還付してもらえます。

例えば、海外へ販売するために税込み108万円の仕入れをしたのであれば、8万円を返してもらうことができます。
海外販売 消費税還付
送料や付随する費用にかかっている消費税も帰ってきます。

これは消費税というのはエンドユーザー、つまり消費者が支払うことになっています。

仮に私がスーパーで100円のものを購入すると8%の消費税がかかります。

私が支払った8円をスーパーが私の代わりに納めてくれます。

これが消費税の基本的な考え方です。

それで、これは日本人にだけ適用される税金なので、海外の人へ販売する場合には消費税はかかりません。

私が海外へ販売する場合には仕入れが発生していますが、仕入れるときに消費税を支払っています。

これはエンドユーザーが支払うべき8円の一部を仕入業者へ対して立替えて支払っているのです。

エンドユーザーには消費税を支払う義務がないのですから、私が仕入れ業者へ支払った消費税も収める必要がない税金になります。

これを申告して還付してもらうことができるのです。

海外販売に関する消費税を還付してももらう方法

副業でやっていた時期にこのことを知って、簡単に還付しえもらえるんだと思っていましたが、そんなに簡単な話ではありませんでした。

これを知った時に
「じゃあ、この一年で1000万円くらい仕入れているから70~80万円くらい返ってくるんだ!」
って喜んでました。

経理処理もきっちりしないといけないということを聞いたので、今年の確定申告の時期の前1月前半くらいに引き受けてれる税理士さんを探して話を聞いてみました。

すると、去年に支払った消費税に関しては還付を受けられないとのことでした。

理由としては

  • 開業届を出していない
  • 消費税の適用事業者でない

などです。
他にもあったかもしれませんが忘れました。。。

一番は消費税の対象事業者でなければ還付を受けることができないとのことでした。

税理士さんがおっしゃるには、1月に開業届を出してそのあとで消費税の適用事業所の申請をする。

私は3ヶ月毎の還付を希望したのですが、1~3月までは還付が受けられず、4月以降から3ヶ月ごとに還付申請をして返してもらうとうことでした。

今は5月ですが、4月~6月までに仕入れたものに対して掛かった消費税を7月に申告して返してもらうことになります。

還付申請は税理士さんにお願いするので、1回25000円支払います。

仮に毎月の消費税が6万円だったとすると還付金は18万円ですが、税理士さんへ支払う手数料を差し引いて155,000円です。

さらに、戻ってきたお金は所得になるので、税金がかかります。

所得税はあとで納めるので気にしないことにすると、5万円は利益が増える計算になります。

年間で60万円なのでけっこう大きい金額です。

ちなみに、私は売上が発生したときに申告すると思っていたのですが、海外販売のために仕入れた時点で申告の対象とすることができるようです。

還付を受けるための注意点

申請は自分でもできるかもしれませんが、よくわからないので税理士さんへお願いしました。

帳簿をつける際にも、海外販売と国内販売がわかるようにしないといけないですし、仕入れも海外販売の仕入れであることがわかるようにする必要があります。

私はFreeeというクラウド会計を利用しているのですが、項目が足りなかったりしたので税理士さんがFreeeへ何度も確認してくれてました。

きっちりした方で、少ない顧問料なのに一生懸命やっていただいているので感謝しています。

また、税務署から提出を求められたら購入先の名称や住所、購入金額などがわかるものを提出する必要があるそうです。

私の場合には、明細があるものに関しては残しておいて、ヤフオク仕入れの場合にはエクセルシートに記入して残しています。

カメラ輸出転売のセミナーや動画で「仕入れにかかった消費税は返ってくるので、最初から8%の利益が確定したビジネス」と簡単におっしゃってましたが、簡単には返ってこないと思いました。

私の場合は独立したから開業届を出したり税理士さんへお願いしたりできましたが、サラリーマンの副業ではなかなかハードルが高いと思います。

消費税が戻ってくるという言葉だけを信じて、それを当てにしてビジネスを始めるとあとでショックを受けるでしょう。

既に事業をやっている場合には問題ないかとは思います。

あとは、経理処理が煩雑なのでかなりの時間を取られてしまいます。

このあたりは税理士さんによるらしいのですが、私がお願いした方はきっちりされているので大変です。

現在は帳簿も自分で付けていますが、丸投げできるくらいに稼げる様になりたいです。